海外販売成功の基本ポイント

海外販売の実践に取り組んでいる、株式会社デジタルスタジオ 代表取締役 板橋憲生にお話を伺いました。

ポイント1:覚えておこう。5つの基本ポイント

1.まず売る商品を見つける

海外販売を成功するために最初にしなければならないのは、海外で売れそうな商品を見つけることです。まだ海外に向けて紹介されていない商品は売れる可能性があります。手芸品などはもちろん石鹸や歯ブラシなどの大量生産の商品にも可能性はあるのです。

また、EコマースではB2Cだけでなく、B2Bも当然あります。大田区のある町工場ではさまざまなサイズのネジを1個からネット販売していますが、海外からのダース単位の発注が増加しています。

2.自社サイトのネットショップを作る

次に重要なのは自社サイトのネットショップを構築して販売を開始することです。これは単純にウェブサイトを作るという意味ではありません。サイトに商品データと商品の画像データを登録し、海外向けの決済方法を用意し、決済に必要な基本知識(ペイパル決済手数料、EMS配送、関税など)を理解する必要があります。大変そうに思えますが、現在はこれらの課題をサポートしてくれるサービスも多くあります。

3.集客の基礎知識を獲得する

検索エンジンからの誘導やそのためのアドワーズ広告の知識、さらに検索に引っかかりづらい商品なら、FacebookなどのSNSでの商品露出などの手法が有効です。いかにサイトに売れそうな商品が並んでいても集客できなければ販売には結びつきません。

4.集客の自動化にチャレンジ

集客のPDCAを回し、一度来訪した顧客を再訪させるとともに、その顧客が新しい顧客を集めてくれる仕組みを考えていかなくてはなりません。もちろん一朝一夕にうまくいくわけではありませんが、ここまでの手順の流れを把握したうえで海外向け販売にチャレンジすることで、成功の確率は大きく高まります。

5.頑張る期間の目安は3カ月

これらの基本を押さえ、まず、3カ月頑張りましょう。悩んでいるより始めること、そして目標期間を決めて集中して努力することが大切です。

ポイント2:トラブルだって恐くない。転ばぬ先のペイパルで安心

海外販売の不安を最小限にするための対処方法

海外販売開始の手順はわかっても、やはり初めての市場に挑むのですから不安はあります。海外の顧客との間で売買のトラブルが発生したら、どうやって対応すればいいのか?

1.不正な取引は絶対避ける

ビジネスですからたとえ小さなことでも不正は絶対に避けましょう。たとえば、2000ドル以上の高額商品は通関が必要になるため、これを回避したいので安い価格の明細を付けて送ってほしいという購入者からのリクエストをもらうことがありますが、これは行なってはいけません。正式な取引方法を守ってください。

2.決済事故をカバーしてくれるペイパルの売り手保護制度

海外販売で恐いのはやはり決済事故ですが、たとえば、ペイパルでの決済なら「売り手保護制度」があるのでこの不安を解消できます。

買い手がペイパルで商品を購入しているときに、買い手から未承認取引や商品未受領のクレーム、チャージバック、支払いの取り消しなどが発生した場合、適用条件を満たせば保護されるプログラムです。これには私も何度か助けられています。

ペイパルの売り手を保護する仕組み

ペイパルには売り手保護の仕組みがある

3.配送トラブルを減らすために

海外ビジネスの事故の8割は配送で起こります。先進国では物流代行会社を使うなどして未然にトラブルの可能性を軽減することをおすすめします。また、日本郵便のEMS(国際スピード郵便)で送るときには保険の仕組みがあるので必ず利用しましょう。

4.ペイパルならよりグローバルな販売も可能

トラブル回避の事前対策としても有効なペイパルですが、利用可能な通貨としてポンドとUSドルなどの選択が可能です。これを利用してサイトを複数作り、国別にそれぞれの国の通貨で決済をサポートすることが可能です、購買者が自国通貨で決済できるため、より購買を後押しすることができるでしょう。