海外マーケティングのコツ

海外販売の実践に取り組んでいる、株式会社デジタルスタジオ 代表取締役 板橋憲生にお話を伺いました。

ポイント1:ひとこと英語で日本製品を好きになってもらおう

海外では外国からのネット購入に抵抗が無い

日本製品の高い信頼性、安心感は世界で認知されています。同時に、海外の人はネット経由で日本製品を買うことに非常に意欲的です。円安の影響もありますし、ダイレクトセールスで高信頼な日本製品が安く買える点も魅力です。もともと海外の国々では、他国からの購入に日本ほど抵抗はありません。イギリスの人がフランスのサイトからワインを買うのは普通のことです。購入先が日本だからといって、そのこと自体は特別ではないのです。


ひとこと英語ならハードルはクリアできる

こうしたアドバンテージのある海外販売を始めるにあたって、Facebookが効果的なツールであることは前回も述べました。

Facebookで海外に製品を紹介していくには英語が必須ですが、そこで必要になるのは美しいビジネス英語ではありません。必要なのはアクセスしてきた人に興味を持ってもらうこと、共感を得ることです。ひとこと、一文でいいから、英語で毎日投稿していくことが大切です。

Facebook投稿の例

画像があれば、一言だけでも商品のイメージが伝わります


最初の販売がエンジンを加速する

販売を開始して、具体的な成果があがるまではやきもきもするでしょう。しかし、商品がひとつ売れ、ペイパル経由で口座に入金があると、非常に新鮮な感動があります。通常、国内でビジネスをしていると、海外からの入金はなかなか経験できませんから、これでエンジンがかかり、熱心になっていった人をたくさん見てきました。


マーケティング意識を変えよう

Facebookによる海外販売は、従来行なっていた国内向けのマーケティング手法とは異なります。重要なのは、売ろうと思わないで商品の紹介に努めることです。商品の写真を目にし興味を持ってもらうために、コメントを上げ続けます。そのためにはコンテンツとしての面白さこそが重要です。受け入れてもらうために、自分自身が面白いと感じるコンテンツを出していき、そのなかで受け入れられた部分を繰り返していく。買ってもらう以前に好きになってもらうことに集中していきましょう。


ポイント2:海外販売をサポートしてくれるサービス、サイトをうまく使おう

商品写真を集めた紹介ページで集客

Facebookページへのコメントアップにはなかなか慣れない、またはコツがつかめないという人もいるでしょう。そこで、今年、利用者の商品写真を集めたDiscovery Japanというサイトを立ち上げました。このサイトは国外を対象としているためコンテンツはすべて英語で、日本ならではの商品をピックアップして無料で紹介しています。法被から陶器や仏壇、コスプレ衣装まで、バラエティー溢れる日本製品の写真が並んでいるので、海外から暇つぶしに眺めてもらうのに適しています。掲載する商品に簡単なコメントを追加した上で掲載しています。まだ開始して数カ月ですが、PVが急速に伸びています。

商品写真を集めた紹介ページのイメージ

英語の暇つぶしサイトで商品イメージを見てもらうのが効果的


商品を宣伝してくれるPRサイト

また、香港のOOOBSという会社から日本の商品を香港で売りたいという提案があり、同社のサイトに私たちのサービス利用者の製品を無料で転載してもらう仕組みを作っています。

OOOBSは香港の新聞でプロモーションを行なっており、サイトの商品情報が日本語のみしかない場合でも、繁体字、簡体字、英語へ機械翻訳してくれます。このサービスを利用すれば香港でも自動でプロモーションができるのです。

6~7年前には海外向けのこうしたPRサイトのインフラはなかったため、すべて自前でやる必要がありそれなりの投資も必要でしたが、現在では低コストや無料のサービスが多数出てきたため、少ない手間とコストで海外へのPRを行うことができます。

商品を紹介してくれるPRサイトのイメージ

海外向けEコマースに自動翻訳で商品をPRしてもらう方法もある