マーケットプレイス用決済導入方法

マーケットプレイスを構築するには以下の二つの方法があります。

1.1.エクスプレスチェックアウトによるサードパーティAPIコール
購入者とプラットフォーム利用者が直接支払いをするモデルです。
プラットフォーム事業者は後で手数料を徴収します。

1.2.エクスプレスチェックアウト+ペイアウト
プラットフォーム事業者とプラットフォーム利用者で支払いを分配するモデルです。
導入にはビジネスモデルや運用についての審査が必要となります。

2.PayPal決済画面フロー

2.1.エクスプレスチェックアウトによるサードパーティAPIコール
通常のPayPal決済APIでのフローと同様になります。
ロゴ画像やブランド名をAPIパラメータに指定しない場合、PayPalの支払い画面にはプラットフォーム利用者(支払い受取者)のアカウント名が表示されます。

2.2.エクスプレスチェックアウト+ペイアウト
通常のPayPal決済APIでのフローと同様になります。
ロゴ画像やブランド名をAPIパラメータに指定しない場合、PayPalの支払い画面にはプラットフォーム事業者のアカウント名が表示されます。

3.実装概要

3.1.エクスプレスチェックアウトによるサードパーティAPIコール
通常のPayPal決済APIの決済と同じ実装になりますが、全てのAPIコールにSUBJECTパラメータを付与することで、第三者を支払い受取者にすることができます(受取者に変わってAPIコールを代理している形になります)
通常のPayPal決済APIの実装についてはPayPal決済APIの「実装概要」をご覧ください。

SUBJECT=Reciever_Email_Address

SUBJECTパラメータを設定する・しないで、受取者を指定したアカウントか自分かに切り替えることができます。

SUBJECTについては、以下を参照ください

https://developer.paypal.com/docs/classic/api/NVPAPIOverview/


このAPIコールを行うには以下のステップが必要です。

支払い受取者のPayPalアカウントに登録されたメールアドレスを取得する
なんらかの方法で受取者のPayPalアカウントのメールアドレスを取得します

支払い受取者がエクスプレスチェックアウトを有効にしているか確認する
受取者がPayPalアカウントにログインし、
個人設定 > APIアクセス > エクスプレスチェックアウトを有効にする
で以下の画面を開きます。

支払いを受け取る設定(初期値はこの設定です)になっていることを確認します。
受取拒否になっている場合は、受け取る設定にするか、下記の許可を与える画面で「エクスプレスチェックアウトを使って支払いを処理します」の許可を与える必要があります。
これで上記PayPalアカウントを受取者として指定することができます。

※第三者を受取者にした場合、その取引は第三者の取引となり、APIコールをしている自分のアカウントには取引として残らないことに注意してください。

支払い以外も代理で行う場合
上記設定では、第三者に代わってAPIで返金を行ったり後日取引の詳細を確認することはできません。これらを行う場合は、
個人設定 > APIアクセス > API許可を与える
で必要な許可を第三者に与えてもらう必要があります。
受取者がPayPalにログインし、以下の画面でサードパーティのユーザー名にAPI_usernameを指定し「検索する」を押します。

※Emailアドレスではないことに注意してください

必要な許可を追加して「登録」を押します。
許可の詳細については、上記登録画面の「サードパーティの定義」を参照してください。

サードパーティAPIコールモデルで手数料を徴収する場合
通常のPayPal決済APIの支払い同意による決済を使って手数料を徴収します。

  1. プラットフォーム利用者(支払い受取者)は、マーケットプレイスに参加する時にPayPalにログインし、プラットフォーム事業者への支払いに同意します。

    従量課金の導入方法を参照

  2. 購入者は、商品の支払いをプラットフォーム事業者経由でプラットフォーム利用者に行います(サードパーティー APIコール)
  3. プラットフォーム事業者は1)の支払い同意を元にDoReferenceTransaction APIで手数料をプラットフォーム利用者から徴収します。(これにはSUBJECTは使用せず、通常のAPIコールとなります)

    従量課金の導入方法を参照

3.2.エクスプレスチェックアウト+ペイアウト
通常のPayPal決済APIの決済と同じ実装になりますが、プラットフォーム利用者(支払い受取者)への送金処理を実装する必要があります。
通常のPayPal決済APIの実装についてはPayPal決済APIの「実装概要」をご覧ください。
送金処理の実装についてはペイアウト(一括送金)のページを参照してください。

4.実装別PayPal手数料の例

実装の種類 PayPalへの手数料負担者とその最大料率(※) 購入者が10,000円の支払いをし、プラットフォーム事業者が10%の手数料を徴収する場合
エクスプレスチェックアウトによるサードパーティAPIコール+事前承認支払い 購入者->プラットフォーム利用者への支払い:プラットフォーム利用者(3.6%+40円) プラットフォーム利用者->プラットフォーム事業者への手数料:プラットフォーム事業者(3.6%+40円) プラットフォーム利用者の受取額=10,000-(10,000x0.036+40=400)-(10,000x0.1=1,000)=8,600円
プラットフォーム事業者の受取額=(10,000x0.1=1,000)-(1,000x0.036+40=76)=924円
エクスプレスチェックアウト+ペイアウト 購入者->プラットフォーム事業者への支払い:プラットフォーム事業者(3.6%+40円) プラットフォーム事業者->プラットフォーム利用者への送金:プラットフォーム事業者(2%、最大120円) プラットフォーム利用者の受取額
=10,000-(10,000x0.1=1,000)=9,000円
プラットフォーム事業者の受取額
=(10,000x0.1=1,000)-(10,000x0.036+40=400)-120=480円
※但しプラットフォーム事業者の負担料を差し引いて送金する(プラットフォーム利用者負担にする)こともできます。

※料率は取引額や個別の契約で変動する場合があります。ここでは最大のものを掲載しています。

5.実装別返金手順の例

実装の種類 返金手順
エクスプレスチェックアウトによるサードパーティAPIコール+事前承認支払い 1)プラットフォーム利用者->購入者へ返金ボタンまたはAPIで全額を返金
2)プラットフォーム事業者->プラットフォーム利用者へ返金ボタンまたはAPIでプラットフォーム事業者手数料を返金
エクスプレスチェックアウト+ペイアウト 1)プラットフォーム利用者->プラットフォーム事業者へ返金ボタンまたはAPIでプラットフォーム利用者取り分を返金
2)プラットフォーム事業者->購入者へ返金ボタンまたはAPIで全額を返金