新しい過剰回収要件(PSD2)

この情報は、ビジネスアカウントに適用されます。

PayPalは正確には何を変更しますか?

PayPalは、以前から、一部の売り手については、ユーザーがチェックアウト時に配送料や税金などのサービスを追加(または削除)することができるように注文を修正することができる機能をサポートしていました。ユーザーは売り手のチェックアウト画面で最終金額に同意しましたが、PayPalとのセッションでは完了しませんでした。

例:

売り手は100.00米ドルの取引を承認するため、買い手をPayPalにリダイレクトします。
一般利用者はPayPalで100.00米ドルの取引を確認し、承認します。
配送料、税金、通貨換算手数料などが追加され取引金額が110.00米ドルに増加したため、一般利用者は売り手のサイトに戻ります。

2022年4月より、PayPalは、お客さまを売り手にリダイレクトする前に、取引の上限金額についての承認を各お客さまから取得します。売り手が承認された金額以上を回収した場合、取引は拒否されます。

これは、PSD2が適用される国(例: EEA)のPayPalの買い手に販売するすべてのグローバルな売り手(国内および海外取引の両方)に影響します

PayPalがこの変更を行う理由を教えてください。

第2次決済サービス指令(PSD2)の一部である強力な顧客認証(SCA)要件により、PSD2国の一般利用者(買い手)が含まれる電子取引に対して追加の認証対策を実行することが義務付けられています。

この変更は、最終金額が不明な取引を対象に欧州銀行当局(EBA)が設定した原則に対応するためのものです。

最終取引金額が、認証された金額を超えることはできません。 「最終金額が、支払人が取引を開始する際に通知され合意した金額を超える場合、支払人のPSPは取引の最終金額にSCAを適用するか、または、取引を拒否するものとします。」
最終取引金額が、認証された金額よりも低い場合。 「最終金額がPSD2の第75条(1)に従って合意した金額以下の場合、取引を実行することができます。[RTS]の第5条(3)(a)に従って認証コードは引き続き有効であるため、SCAを再適用する必要はありません。」

影響を受ける地域を教えてください。

これは、EEA(PSD2の国)の買い手に販売する売り手にグローバル(国内および海外取引)に影響します。

私の事業はEUを拠点としていませんが、規制に準拠する必要があるのはなぜですか?

EEA地域(PSD2の国)の買い手に販売しているあらゆる売り手が影響を受けます。影響は、売り手の国ではなく、一般利用者(または買い手)の国で決定されます。

これは、PayPal、Venmo、Braintreeのすべての取引に影響しますか?

現時点での影響は、PayPalブランドXOで統合されている売り手などのPayPalウォレット取引に限られます。これは、直接PayPalインテグレーションまたはBraintreeを介して行うことができます。VenmoはEUの一般利用者に提供されていないため、Venmoの取引には影響しません。

直接カード取引(ブランド化されていないDCC)の場合、カード発行会社は、3DSの審査中に一般利用者によって承認された金額を超える取引を自動的に拒否します。

この変更はいつから有効になりますか?

PayPalは、4月から徐々に導入を行っています。最終的な回収金額が買い手が承認した金額を超える場合、一部の売り手はPSDが適用される買い手への販売が拒否される可能性があります。

ビジネスモデルの一環として定期的に過請求をしています。どうすればよいですか?

拒否を最小限に抑えるために、PayPalは社内の機械学習アルゴリズムを利用してより高額の金額を見積もり、同じ金額を一般利用者に対して承認します。売り手が請求した金額が見積もった承認金額を超える場合にのみ、取引は拒否されます。
拒否された場合、PayPalは既存のエラーコード(以下参照)を返し、売り手に再審査のために買い手をリダイレクトするように依頼することになり、新しい金額に対する審査が行われます。買い手の審査が正常に完了後、売り手は回収を再試行することができます。
今後は、支払いのサイクル中にPayPalが取引を拒否する必要がないように、配送料、税金などを含む金額で取引を開始することをお勧めします。

請求金額が同意された金額を超える場合の拒否エラーコード

以前のNVPおよびSOAPインテグレーション

DoExpressCheckoutPayment API	エラーコード: 10486 短: この取引を完了できませんでした。長: この取引を完了できませんでした。お客さまをPayPalにリダイレクトしてください。
DoAuthorization API DoReauthorization API DoCapture API	エラーコード: 10610 短: 限度額を超えています。長: 指定された金額が許容限度額を超えています。

支払いV1のインテグレーション

POST /v1/payments/payment/{payment_id}/execute	HTTPコード: 400 名前: PAYER_ACTION_REQUIRED メッセージ: 取引を正常に完了できません。PayPalに戻るように買い手に指示してください。
POST /v1/payments/orders/{order_id}/authorize POST /v1/payments/authorization/{auth_id}/reauthorize	HTTPコード: 400 名前: AUTHORIZATION_AMOUNT_LIMIT_EXCEEDED メッセージ: 承認金額が許容注文限度額を超えています。
POST /v1/payments/orders/{order_id}/capture POST /v1/payments/authorization/{authorization_id}/capture	HTTPコード: 400 名前: CAPTURE_AMOUNT_LIMIT_EXCEEDED メッセージ: 指定された回収金額が許容限度額を超えています。

注文V2および支払いV2のインテグレーション

POST /v2/checkout/orders/{ID.EN_US}/capture POST /v2/checkout/orders/{ID.EN_US}/authorize POST /v2/checkout/orders/{ID.EN_US}/save	HTTPコード: 422 エラー: UNPROCESSABLE_ENTITY エラーの説明: 要求されたアクションを実行できない、意味的に間違っている、または事業の認証に失敗した。問題: PAYER_ACTION_REQUIRED 問題の説明: 取引を正常に完了できません。PayPalに戻るように買い手に指示してください。
POST /v2/checkout/orders/{order_id}/authorize POST /v2/payments/authorizations/{authorization_id}/reauthorize	HTTPコード: 422 エラー: UNPROCESSABLE_ENTITY エラーの説明: 要求されたアクションを実行できない、意味的に間違っている、または事業の認証に失敗した。問題: AUTHORIZATION_AMOUNT_EXCEEDED 問題の説明: 指定された承認金額が限度額を超えています。別の金額を指定して、再度請求してください。または、カスタマーサポートにお問い合わせのうえ、限度額を引き上げてください。現地の規制により、PSD2の国の一般利用者には過請求は許可されていません。
POST /v2/payments/authorizations/{authorization_id}/capture	HTTPコード: 422 エラー: UNPROCESSABLE_ENTITY エラーの説明: 要求されたアクションを実行できない、意味的に間違っている、または事業の認証に失敗した。問題: MAX_CAPTURE_AMOUNT_EXCEEDED 問題の説明: 回収金額が限度額を超えています。カスタマーサービスまたはアカウントマネジャーに連絡して過請求限度額の変更を依頼してください。初期設定の超過限度額は115%で、すべての回収金額の合計が承認金額の最大115%までであることが可能です。現地の規制により、PSD2の国の一般利用者は、過請求を許可されていません。

インテグレーションの変更を行う必要はありますか?

PayPalが上記のエラーコードで取引を拒否した場合に、売り手が再審査のために買い手をPayPalにリダイレクトする限り、インテグレーションをすぐに変更する必要はありません。

PayPalでは、私の事業への影響を軽減するために何を行っていますか?

PayPalは、社内アルゴリズムを使用して、影響を受けた売り手を検出し、取引の潜在的な超過額を計算し、PayPalでの支払い認証の際に一般利用者に上限金額(上限)を開示します。
超過分の計算は、取引金額、以前の超過の傾向、一般利用者や売り手の郵便番号などの複数の要因に基づいています。
一般利用者がPayPalでより高い金額の上限に同意すると、売り手はその金額を上限として回収することができます。

売り手が一般利用者が同意した上限金額を超える回収金額を依頼した場合、PayPalは既存のエラーコードを使用して依頼を拒否し、売り手は再審査のために一般利用者をPayPalにリダイレクトするか、以前に承認された金額の回収を試みる必要があります。

PayPalがお客さまに提示した過請求のしきい値を確認する方法を教えてください。

お客さまに提示される上限金額のしきい値を、売り手が確認することはできません。

支払いが拒否された場合、どうすればよいですか?

拒否された場合、PayPalは既存のエラーコードを送信し、売り手に再審査のために買い手をリダイレクトするように依頼することになり、より高い金額に対する審査が行われます。正常に完了した買い手の審査を投稿してください。売り手は、回収を再試行することができます。

どのようなエラーコードを受信しますか?

請求金額が買い手が同意した金額を超えている場合、既存の拒否エラーコードを再利用しています。詳細は以下のとおりです:

以前のNVPおよびSOAPインテグレーション

DoExpressCheckoutPayment API	エラーコード: 10486 短: この取引を完了できませんでした。長: この取引を完了できませんでした。お客さまをPayPalにリダイレクトしてください。
DoAuthorization API DoReauthorization API DoCapture API	エラーコード: 10610 短: 限度額を超えています。長: 指定された金額が許容限度額を超えています。

支払いV1のインテグレーション

POST /v1/payments/payment/{payment_id}/execute	HTTPコード: 400 名前: PAYER_ACTION_REQUIRED メッセージ: 取引を正常に完了できません。PayPalに戻るように買い手に指示してください。
POST /v1/payments/orders/{order_id}/authorize POST /v1/payments/authorization/{auth_id}/reauthorize	HTTPコード: 400 名前: AUTHORIZATION_AMOUNT_LIMIT_EXCEEDED メッセージ: 承認金額が許容注文限度額を超えています。
POST /v1/payments/orders/{order_id}/capture POST /v1/payments/authorization/{authorization_id}/capture	HTTPコード: 400 名前: CAPTURE_AMOUNT_LIMIT_EXCEEDED メッセージ: 指定された回収金額が許容限度額を超えています。

注文V2および支払いV2のインテグレーション

POST /v2/checkout/orders/{ID.EN_US}/capture POST /v2/checkout/orders/{ID.EN_US}/authorize POST /v2/checkout/orders/{ID.EN_US}/save	HTTPコード: 422 エラー: UNPROCESSABLE_ENTITY エラーの説明: 要求されたアクションを実行できない、意味的に間違っている、または事業の認証に失敗した。問題: PAYER_ACTION_REQUIRED 問題の説明: 取引を正常に完了できません。PayPalに戻るように買い手に指示してください。
POST /v2/checkout/orders/{order_id}/authorize POST /v2/payments/authorizations/{authorization_id}/reauthorize	HTTPコード: 422 エラー: UNPROCESSABLE_ENTITY エラーの説明: 要求されたアクションを実行できない、意味的に間違っている、または事業の認証に失敗した。問題: AUTHORIZATION_AMOUNT_EXCEEDED 問題の説明: 指定された承認金額が限度額を超えています。別の金額を指定して、再度請求してください。または、カスタマーサポートにお問い合わせのうえ、限度額を引き上げてください。現地の規制により、PSD2の国の一般利用者には過請求は許可されていません。
POST /v2/payments/authorizations/{authorization_id}/capture	HTTPコード: 422 エラー: UNPROCESSABLE_ENTITY エラーの説明: 要求されたアクションを実行できない、意味的に間違っている、または事業の認証に失敗した。問題: MAX_CAPTURE_AMOUNT_EXCEEDED 問題の説明: 回収金額が限度額を超えています。カスタマーサービスまたはアカウントマネジャーに連絡して過請求限度額の変更を依頼してください。初期設定の超過限度額は115%で、すべての回収金額の合計が承認金額の最大115%までであることが可能です。現地の規制により、PSD2の国の一般利用者は、過請求を許可されていません。

これは売り手に著しい影響を与えるものです。免除は可能ですか?

申し訳ございませんが、このコンプライアンスの変更から売り手を除外することはできません。PayPalはお客さまのインテグレーションを向上させる方法を案内しているので、短期的な例外が可能な場合があります。PayPalサポートチームにお問い合わせください。

拒否の増加の影響を監視するために、事業としてはどのようなレポートを利用できますか?

このプログラムの一環として、新しいダッシュボードは構築されていません。

テクニカルサポートが必要です。アクセス方法を教えてください。

サポートについては、カスタマーサクセスマネージャ、インテグレーションエンジニア、またはカスタマーサービスに連絡してください。

第2次決済サービス指令(PSD2)の規制の詳細については、こちらをご覧ください。